5月23日(水)、東京・汐留にて第12回「グローバルリーダーズ会」が開催されました。
今回は恒例のパネルディスカッションとスペシャルトークセッションの2本立てで展開。
いつにも増して内容の濃い回となりました。
パネルディスカッションは、ライク株式会社の岡本 泰彦 代表取締役社長 兼 グループCEOと
イー・ガーディアン株式会社の高谷 康久 代表取締役社長にご登壇いただき、同会執行部の
株式会社インベストメントブリッジ廣島 武 代表取締役社長のモデレートで進行しました。
自社のストロングポイントを問われた両社長は「他社ができないことをやっているわけではなく、
普通のことを普通にやってきた」と控えめにお答えになる一方、自社メンバーの頑張りや社会が
必要としている事業活動であることを挙げられました。
両社のIRを手掛けられる廣島社長の的確な事業解説も加わり、聴講される皆様の理解が両社長
のご出身が関西学院大学ということで、時節柄か会場の関心度も高まり、両社長もご自身の学生
時代について非常にフランクにお話しいただき、実際に会場にいるからこそお聴きいただける
内容ではありましたが、お二人に共通した点として、その頃より商才が感じられる活動をされて
いたという点でした。お二方とも大学卒業後は銀行や企業に就職するものの起業家意識は高く、
取引先の事業を引き取ったり、停滞する会社組織を立て直すといったようなことをきっかけに
独立し、起業家として歩み始められました。
独立してから今日に至るまでの苦労話について問われると、両社長とも「ない」と口を揃えま
したが、「今思えば」としてそれぞれエピソードを挙げるものの、今日までの経過の一端に
過ぎない様子でした。個別の経験やお取り組みといった話では、岡本社長が学生を対象とした
「起業家育成講座」に取り組まれるねらいと想いを、高谷社長は京セラ時代の稲盛氏による
教えについてご説明いただきました。
「人を裏切らない」「そのマーケットが伸びるかを見定める」を事業家として大切にする両社長は
今後のビジョンとして、ベトナムでの事業展開や日本のみならずグローバル市場での上場などを
視野に入れ、「世の中になくてはならない企業グループに」「社員がついてきたくなるような
会社成長をめざす」と宣言いただき、ディスカッションを終えました。
ご降壇前に、質疑応答として「M&Aのポイント」や「人材教育・幹部育成」「理念教育」等
についてもご対応いただき、会場にお越しの皆様とも対話いただきました。お食事を取りながらの
交流タイムを経て「スペシャルトークセッション」として引き続き廣島社長の進行で、アメリカ・
シリコンバレーで投資事業に取り組むGoAhead VENTURES創業者の森 健 氏にご登壇いただき、
実際に投資実績がある企業の取り組みをスライドを使ってご紹介いただきつつ「シリコンバレーで
話題になっていること」「新たなビジネスモデルがなぜ創出されるのか」についてご解説いただきました。
「シリコンバレー全体が会社」の様なエコシステムであることが説明され、競合他社問わず普段の
人と人との結びつきで、新しい動きが比較的生まれやすい環境であるとご説明いただきました。
その環境下において日本のプレゼンスはゼロに等しいという実態も示され、森社長の柔らかい
お話しぶりとは裏腹に、会場からは緊張感も感じられました。
海外で投資事業に取り組む方の目線として、日本の企業の優れている点、課題についてもお話し
いただき、「Good Enough」のレベルが変わってきていることから、品質が「TooMuch」にならな
いようにとの警鐘も鳴らされました。
最後にグローバルに活躍するために必要な要素として「広い視野でビジョンを持つ」「あきらめ
ないこと」「流暢でなくても英語でビジネスコミュニケーションがとれること」などを挙げられ、
かつ「経営者ネットワークを大事にすること」と当会の存在に共感いただきながらトークセッ
ションを終えました。パネルディスカッションとトークセッション、そして参加者同士の交流と
盛りだくさんのプログラムということもあり、閉会を名残惜しみながら12回目のグローバル
リーダーズ会を終えました。
次回は7月4日(水)18時より開催いたします。皆様の奮ってのご参加をお待ち申し上げております。