4月18日(水)、第4回目となる「One Asiaの会」が大阪・心斎橋にて開催されました。
今回はベンチャー経営者や起業を目指すビジネスパーソンが集まる経済交流会「サク
セスファイターズ会」とのコラボレーション開催ということで、60名を超える方に
ご参加いただきました。
冒頭、アジア経営者連合会およびサクセスファイターズ会の紹介の後、One Asiaの会
副委員長のHadiコンサルティング社古川エドワード英太郎氏による同会のコンセプト
説明を経て、各プログラムが展開されました。
<アジア支局ニュース>
同会副委員長でフィリピン・マニラ支局長の浅井繁氏(マニラ経済新聞 合同会社楽毅
代表)より、アジア経営者連合会海外13支局の代表者によるレポートについて説明が
ありました。
大統領の交代に伴うミャンマーの現地事情、ネットと融合したリアル店舗が好調である
といった中国・上海のビジネス事情等、各局スライド形式で披露されました。
http://www.asian-eca.org/wp-content/uploads/2018/05/20180418news.pdf
<ミニプレゼンテーション>
クレールソルティ株式会社CEO椎尾康一氏よりフィリピンにおける不動産事業について
発表がなされました。
<パネルディスカッション>
モデレーターをアジア経営者連合会顧問でサクセスファイターズを主宰する菅生新氏
が務め、日本最大級の宅配ポータルサイト『出前館』を展開する夢の街創造委員会の
中村利江社長と日本最大級のオークション、ショッピングの比較・検索サイトを展開
するオークファン武永修一社長、そして老舗や伝統芸能のマーケティング支援を主な
取り組みとしてシンガポールやベトナム、香港で取り組むスターマーク林正勝社長
(One Asiaの会実行委員長およびシンガポール支局長)の3名様をパネラーに迎え、創
業期から危機的状況、成長までの道のりや取組みを通して感じる業界の動向、今後の
展望などを国内外のスタンスの違いなども絡めながらお話しいただきました。
「出前」というキーワードから林氏による海外での例として、流行のウーバーイーツ
から配送用の自転車でさえもシェア手配で運営されているデリバルーの紹介がなされ、
インドネシアでも事業を展開する中村氏からは、個人向けのウーバーイーツ等との前
哨戦としてのB to B事業が好調であるとのお話がありました。
「海外展開」という点で武永氏からは、日本国内で転売は難しくとも海外では展開の
ハードルが下がる傾向があるとのことからイスラエル等の西アジアでの展開をにらむ
お話がなされました。
人材活用のテーマでは、社長単独での取り組みから経験者を役員に迎え権限移譲する
ことで動きが良くなった(武永氏)というお話と、新入社員全員に社長になるチャンス
があると説き、会社の実情をしっかり開示していく(中村氏)というお話、ベトナムロ
ーカルの人材に日本人と同様な報酬でマネージメントさせた結果、うまくまわってる
(林氏)というお話など、ステージや環境ごとの実例が紹介されました。
各社、事業のブレイクスルーのポイントとして、武永氏は「サイト運営を始めて課金
が伸びてきたタイミング」とし、リーマンショック時の生活防衛による企業の資材処
分や中古購入・転売等のニーズをうまくつかめたとお話しいただきました。一方、中
村氏は、出前をやっている日本国内3万店の内の1万店を確保したときに「何とかイン
フラになった」と実感したとの説明がありましたが、両氏ともブレイクスルーはまだ
まだ「これから」として市場の開拓・開発に挑まれる様子でした。
聴講者からは自社のシステム構築や資金の調達に関する質問などがあり、内製のこだ
わり、海外を含めた外部への発注等、各社の課題や展開計画等を踏まえてお答えいた
だく場面もあり、盛会の内に終了となりました。
パネルディスカッションおよびプログラム全体の締めとして林氏よりOne Asiaの会へ
の積極的な参加が呼びかけられ、閉会となりました。
次回は東京にて7月に開催の予定です。
(事務局)