6月13日(火)、東京・市ヶ谷にて「One Asiaの会」のキックオフが行われました。
One Asiaの会は、当アジア経営者連合会が、アジアを中心としたグローバル市場に挑戦する経営者が
ビジネスをするための会であることを具現化するため、アジア進出のノウハウや人脈作り、事業連携・
提携など、実践的なビジネスを行う場として、日本とアジアを繋ぐプラットフォームとなる会です。
今回はベトナムで取り組むメンバーによるパネルディスカッションをメインに、アジア支局からのホ
ットニュースやアジアへ向けてチャレンジするメンバーのプレゼンテーションが行われました。
■アジア支局レポート
タイ、フィリピン、香港、台湾の4支局より直近の現地ビジネス事情のレポートが発表されました。
長期の日本ブームが続くタイでは日本帰りのタイ人によるジャパンビジネスへのアプローチに好機が
あるとされ、フィリピン・マニラでは若者人口の増加に伴う、教育分野への関心の他、オフィスサプ
ライ成長の可能性が示唆されました。
香港ではOECDにおいて非居住者に関わる金融口座情報の国際間での情報交換が開始されるため、今後
は現地香港での意思決定機能や実店舗を持った企業が活躍する時代となると予測されるコメントが寄
せられ、初の女性総統が誕生した台湾からは、内需拡大などの政策の効果は薄いながらも日系企業の
進出は小売、飲食、サービスなどの非製造業分野を中心に引き続き活発であるとレポートいただきました。
■パネルディスカッション『ベトナムビジネス』
エヌアセット宮川恒雄社長、ベトナムM&A石川直樹社長にご登壇いただき、スターマーク林正勝社長の
ファシリテートによるパネルディスカッションでは、自社の取組みを通して感じるベトナム進出事情
が語られました。
不動産業として100%外資で進出したエヌアセット社、現地でゼロから立ち上げたベトナムM&A社、100%
内資で貿易業や飲食業に取組むスターマーク社が、それぞれの立ち位置によるメリットやリスクについて
お話しいただきました。
信頼できるノミニー(名義代理人)の見つけ方と付き合い方、進出のタイミング、これから流行りそうな
商材・サービスなどについて、参加者からの質問と絡めながら経験則による持論をご披露いただきました。
いわゆる「うまい話」のみならず、海外進出初心者が陥りがちな失敗についてもご説明いただき、現地
で取り組まれる方々ならではの内容に参加者の皆さまも熱心に耳を傾けられていました。
■ビジネスプレゼンテーション for Asia
水質が自慢の「富士山 天水」を扱うアマデウスジャパン森俊哉社長、ソフトウェアのアウトソーシング
を引き受けるSphinx(スフィンクス)ファム ベト ホアン社長によるミニプレゼンテーションが実施されました。
■懇親会
今年度の新会員による自己紹介を経て、参加者同士による交流会が行われました。
パネルディスカッションの登壇者に対する挨拶のみならず、アジア市場を目指す参加者同士による
意見交換なども活発に行われ、新たなネットワークを築いていただきました。
これからベトナムでの取り組みを考える方はもちろん、国の選定はこれからという方にとっても、
先駆者のお話がとても良い道しるべになったという感想を複数の方よりいただいております。
「ここに来れば日本にいながら生のアジア情報が手に入る!」
今後の「One Asiaの会」にご期待下さい。