2016年06月22日(水)
6月21日(火)17時より『2030年アジア経済予測委員会』の第3回目を開催しました。
「中国とのつきあいを考える」と題し、新日本有限責任監査法人 海外企画部 新興国
コンサルティング 中国デスクリーダー 公認会計士 工藤敏彦氏お招きし、お話を伺い
しました。
内容は、以下の6つの中国のマクロ経済動向から今後の中国経済の課題を明らかにし、
・高成長時代から中成長時代へ、「率」より「額」
・一人っ子政策と一人当たりGDP
・「世界の工場」から「世界の市場」へ
・「放」と「収」
・胡錦濤時代 「科学的発展観」「和諧社会」から金融危機後4兆元の財政支出へ、
「11・5計画」 想定成長率7.5%を上回る11%の成長率
・日本のバブル経済との類似性
世界第2位の経済大国; 2つのPKO; 平成の鬼平と反腐敗運動
中国が進める5ヵ年計画「13・5計画」(2016年‐2020年)の意味とその進捗、
そして2030年に向けた中国の大きな課題について言及していただきました。
○中国の6つの重要課題
・市場経済の基盤を強化する構造改革の実施
・イノベーションの加速化と開かれたイノベーションシステムの創造
・「グリーン化」機会の掌握
・すべての人が享受する社会保障機会の拡大と促進
・財政制度の強化
・世界との相互互恵関係の追求
さらに「孫子の兵法」を用いた中国人との付き合い方など、工藤氏ご自身の経験に
よるお考えなど、多方面にわたる講演内容に参加者は多くの学びと気づきを得た
時間となりました。
(事務局)